すかす

今週のお題「雪の日の思い出」
出身地は京都、とはいえ日本海側なので雪深いまちで育ったのでたくさんの思い出があります。
今住んでいる奈良は、積もるどころか雪もほとんど降らないので冬が欠落したような感覚が数年続いています。


雪を”すかす”という言葉が通じなかったのも衝撃的。


世界で一番美しい景色

私が今まで生きてきた中で、一番美しいと思ったのが雪が積もって晴れる日です。
白と青のコントラスト、太陽の光が雪に反射してキラキラするあの景色は忘れられません。
雪にダイブして、青い空を流れる雲を眺める。
(小学生の頃は、警報などで休みになったからできたんだなぁ)


夜にしんしんと降る雪の、音の無い音も好きです。

絶望と出会った日

小学校には歩いて30分、お店なんてない田舎の道をただひたすら通っていました。
今思えば、よく毎日通っていたなぁと思います。
ただ一度だけどうにもならない気持ちになったことがあります。


習い事で遅くなり、あたりも暗くなった冬の日。
雪が降り始めて、道も白く染まっていく道を進んでいく。
学校と家の半分くらいの場所で歩みを止める私。
後ろを振り返れば、自分の足跡がどんどん白さで薄くなってゆき、前を見れば黒い中に誰もいない白い道。


あの時の気持ちは今でも思い出すなぁ。
絶望、というものに初めて出会った日だったのかもしれません(笑)



雪にわくわくしてしまううちは、こどもだよなぁ。
そして実家を離れ、雪が好きなのは寒い外に出た後にあたたかい部屋があるからだと気付いた今日この頃です。